Louise Wallisさんという方が行った、Johnny Marrのインタビューです。彼のライフスタイル、健康法にフォーカスした内容で、とても興味深いです。来日公演終了記念で翻訳しました。
出版日:2011年8月6日
(以下、つながり眉毛による翻訳。)
Q:インタビューを引き受けて頂き、ありがとうございます。長年のファンとして、本当に光栄です。
A:どういたしまして。
Q:ツイッター上でかなり多くの時間、ファンと交流し、彼らの質問に答えていますね。身近な存在でいることは重要ですか?
A:僕はツイッターを実験的に始めた。単に楽しむためにね。毎秒毎秒とは言わないけど、たまにはファンとの交流もいいものだよ。このツイッターとやらが、いつまで続くかは分からないけど、今のところは面白い。僕のファンと自称する人々は、善良で興味深い。そして彼らの多くは、ユーモアも兼ね備えている。
Q:あなたがベジタリアンになったきっかけは何ですか?
A:「Meat Is Murder」というレコードを作ったことだ。25年近く前さ。あの曲を演奏しつつ、ベジタリアンにならないのは間違っている。それまでは僕と動物の関わりなんて、「この犬は俺を噛まないだろうな」と思うだけだった。僕は公営住宅団地に住んでいたからね。でも動物を食べることを止めた途端、彼らに共感するようになった。それは僕にとって、発見だった。
Q:ヴィーガンになろうと決心したのはいつですか?
A:オレゴン州ポートランドに移住した2005年のことだ。当時の僕はどんどん健康志向になっていて、やれることは可能な限りやってみたかった。僕は前進するという考えが好きだし、常に前進していたいと思う。ポートランドはリベラルで、モダンな姿勢を持つ街だ。そこでの友達の何人かは、ヴィーガンだった。僕もそうなって良かったと思っている。ヴィーガンでいることは、ヨーロッパよりもアメリカの方がずっと楽だ。文化的により多様だし、選択肢もあるからね。
Q:その転換は簡単でしたか?名残惜しい食べ物はありましたか?
A:乳製品を絶つことは、デザートを絶つことになる。それは砂糖を絶つことになり、その結果、何か別のものにのめり込むことになる。僕にとっては面白かったよ。何かを絶つことは、何かを犠牲にするとか、苦痛ではない。むしろ逆で、面白いと思う。僕はベジタリアンになることを「引き受けた」のであって、何かを「諦めた」わけではない。そういうことは好きだよ。一連のことは僕を、より集中した、精力的な人間にしてくれている。
Q:奥さんのアンジー、子供たちのナイルとソニーもベジタリアンですか?
A:僕の家族は皆ベジタリアンだよ。出会ったとき、アンジーは既にベジタリアンだった。僕は15歳で、彼女は14歳だった。彼女は当時から、物事をよく分かっていた。あの曲が無くても、僕はベジタリアンになっていたかもしれない。
Q:マー家の典型的な食事は何ですか?
A:豆腐をたくさん乗っけた巨大なサラダ。タイ料理、パスタ、地中海料理、メキシカン、永遠に続くかのようなホウレン草。僕のツアー特約はまるで、ホールフーズのお惣菜だ。
Q:旅行中やツアー中は、どのように食事を管理しているのですか?
A:その時、その場所で、手に入るものは確実に買うようにしている。さっきも言ったように、アメリカは楽だ。僕はヘルスバー(health bars)、お米、サラダ、そして白茶で生きている。ホールフーズやニューシーズンズに長時間居座るから、バスはもので溢れかえっている。
Q:ヴィーガン製品のおやつは、ツアー特約に記載されていますか?
A:ドルマ(辛味の効いた米や野菜をブドウの葉で包んだ料理)。そして唐辛子やワサビがついているものなら、何でも。ヴィーガンクッキーはあっという間に無くなるよ。
Q:ヴィーガンであることを、からかわれることはありますか?その際は、どのように応対しますか?
A:僕が貧弱過ぎて物を運べないのを、ローディーはたまにからかう。そして彼が運んでくれる。僕はヴィーガニズムに取りつかれていると見られている。でも僕にとってはありがたいよ。
Q:あなたはモリッシーと「Meat Is
Murder」を共作しました。とても多くの人々をベジタリアン、ヴィーガンに変えたあの曲を書いてレコーディングした過程を覚えていますか?
A:彼からタイトルを受け取り、僕は直感に従って書いた。何かを喚起しつつも、不安をあおる曲が浮かんだ。そしてある冬の午後、リバプールでバンドは正しいムードを掴んだ。あの曲は大好きだよ。
Q:あなたはミュージシャンとしては、とても清い生き方を送っています。お酒を止めたきっかけは?
A:今までずっと飲み続けてきたから、単に飽きてしまった。そして何か変えようと考えた。お酒は非生産的なドラッグだと思うようになった。お酒を飲む人たちと一緒にいることは構わない。でも何て言うか、物事はありきたりになってしまうよね。
Q:あなたはちょっとした健康マニアで、週に50マイルも走ります。あなたの健康管理について、詳しく聞かせてください。
A:僕はランニングを、進歩することと同じと捉えている。鍛錬とか「真面目」とは思わない。典型的なロックンロールの生活スタイルはむしろあからさまで、型にはまっている。僕はこういうことを言う資格があると思う。かつてはそういう生活を送っていたからね。他の人が何をしていても、僕は説教したり、判断したりはしない。自分がしたいようにすればいいと思う。そして僕は自分が正しいと信じること、最も創造的だと思うことをやるだけだよ。
Q:愛犬リフは一緒に走るのですか?あなたとどちらが速いですか?
A:もしリフとランニングに行ったら、最後には沼地とか砂場に連れて行かれてしまう。彼女の方が間違いなく速いだろうけど、彼女を引き離すことは簡単だよ。
Q:「バウンス」は普段のフィットネスの一部ですか?それともライブ前の準備運動ですか?
A:バウンスは僕の習慣だ。ある部分では目覚めることであり、またある部分ではエネルギーの解放でもある。そしてある部分では、「これから俺はステージに上がるから、馬鹿なことを話しかけないでくれ」という意思表示でもある。
Q:超健康になってから、食事は変わりましたか?(あなたはホウレンソウが大好きと伺っています。)
A:そうだね。かつては肉じゃなければ何でもいい、という感じだった。でも今では、自分の身体に何を取り込んでいるか、それが僕にどういう影響を及ぼすか、すぐに感じ取ることができる。イギー・ポップもかつて、同じことを言っていた。当時10代だった僕には、妙に聞こえたよ。でも彼は時代を先行していたのさ。
Q:あなたは将来有望なサッカー選手で、マンチェスターシティーの選考会にも参加しました。どのポジションだったのですか?そしてあなたのアイライナーが問題を起こしたというのは本当ですか?
A:その通り。ジョニー・サンダースの髪型で、アイライナーをしたライトウィングだった。追い出されても当然だよね。
Q:シティーでお気に入りの選手は誰ですか?また、その理由は?
A:コリン・ベルかな。彼は純粋な気品を身にまとっている。
Q:今年の始め、インセプションでオスカーにノミネートされたのはどんな気分でしたか?
A:オスカーは素晴らしい経験だった。僕は競争心が強い方じゃないから、候補として読み上げられるまで、インセプションが勝つなんて考えもしなかった。でもそれからは、ハンズ・ジマーとクリス・ノーランのため、そして僕自身が素晴らしいと思ったあの映画のため、本当に勝ちたいと思った。
Q:映画のために曲を書くことは、シンプルな作業でしたか?
A:正しくなければすぐに露呈されるという点では、シンプルだった。レコード制作は必ずしもそうじゃない。加えて、監督が所々意見を言ったり、舵を取ったりもする。もし作品が正しい感情を表現していないときは、そうするべきだと思う。でも何れにせよ、楽というわけではない。
Q:ソロ楽曲に注力するため、最近クリブスを脱退しましたね。10月からソロツアーを始めるというのは本当ですか?
A:10月にニューヨークでライブをやる。そして来年の3月にツアーを行う。
Q:自伝は書き始めたのですか?何がきっかけで書こうと思ったのですか?
A:とても多くのオファーを受けた。そしてそれは、需要があることを表している。忙し過ぎて、まだ書き始めてはいないよ。やるからには真剣に取り組んで、出来る限り正しくやりたい。他の活動もストップしなくてはいけない。結構なことだよ。
Q:私がこれまでに見たYouTubeのビデオ(ノエル・ギャラガーにギターを貸した話など)は、あなたが優れたストーリーテラーだと物語っています。話はまだ沢山あるのですか?
A:話は沢山ある。自伝が逸話で埋まるのは嫌だよ。もちろん、そういう話も中にはあるだろうけど。沢山の出来事があった。
Q:チェルシーのフラワーショーで最近、あなたの名誉を称えて名付けられた(食虫)花がありました。そんなことが起こるとは、予想していなかったのでは!?
A:植物が僕の名をとって命名されるなんて、全く想像していなかった。ギター、スニーカー、サングラスなら分かるけど…植物?って感じだった。君の言う通り、全く予想していなかった。でもクールなことだとは思う。何て言うか、普通じゃない。
Q:安定している家庭生活を持つことは、あなたの成功にどれほど重要ですか?
A:僕の家庭生活は、常に僕の心情を映してきた。そして僕は、善良な人々を周りに置くことを大事にしている。必ずしも「不変の」メンバーではないけどね。多くは創造的で、型にはまらない人たちだ。でも決して「イエスマン」ではない。創造性と芸術が、僕の人生では常に最優先とされてきた。それでうまくいっているから、僕はとてもラッキーだよ。
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