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2016年6月24日金曜日

Morrissey TTY Statement / Hate-rosexuality (2016.6.13)



フロリダ・オーランドの事件を受け、モリッシーが発表した声明です。今回も良いこと言っています。



出版:2016613

URLhttp://true-to-you.net/morrissey_news_160613_01



以下、筆者による翻訳。


オーランドのクラブで49人を殺戮した男は、同性愛に怒りを覚えていたと言われている。しかし同時に彼は、自己愛の塊のようなセルフィーを残している。ハンサムな男が自分の顔をうっとりと見つめている。男が他の男を愛することは許せないが、自分自身の男らしさを愛するのはOKらしい。一人きりで座って自己愛に満ちたセルフィーを撮ることを、イスラム教の経典は推奨しているのだろうか?疑問である。
恐らくアメリカの次期大統領となるドナルド・サンプ(Thump)は、オーランドの事件に対してこうコメントした。もしクラブの中にいた人々も銃を持っていたら、犠牲者はより少なく済んだであろう。彼はオーランドの同性愛コミュニティーへ支持を表明しなかった。手榴弾を持ってクラブへ行かなかったのは、彼ら自身の落ち度であるということだ。彼はこうも言うだろう。もし学校に小型ショットガンを持参するという常識を持っていたら、サンディフックで殺された子供たちはまだ生きていたはずだ。オーランドを受けたサンプの反応は、反同性愛であり、銃推進である。アン・コールターは野球帽を振り回して叫ぶだろう。アメリカでは全てが上手く行っている!
残念ながらまたしても、CNNは犯人の願いを叶えてしまった。大量の報道により、彼が求めた世界的名声を与えた。次なる殺人鬼は励まされたことだろう。なぜ犯人の顔を見せるのだろう?そんなもの必要ないはずだ。
更なる惨事は、大統領選を牽引する二つの顔である。次期大統領の名前が読み上げられたとき、世界が絶望に頭を沈めることは確定している。ヒラリーはマネープールの象徴であり、当選した際にはエリート層へ返金する。そしてドナルド・サンプはジョージ・ウォレスである。ドナルド・サンプでない人全員を忌み嫌っている。これが2016年のアメリカである。
サンプが残した唯一の功績は、サラ・ペイリンを知的に見せたことだけだ。確かに難しいことである。彼にとって壮大なストライクと言えるだろう。
この大統領選における真の勝者は、独立した成功を収めているバーニー・サンダースだ。思慮分別があり、知的であり、落ち着きがある。血に飢えた人間しか理解できない米メディアは、完璧に彼を無視している。バーニー・サンダースは人間であり、その地位は多額の投資によって作られたものではない。大統領選で彼が収めた数多くの成功は、「クリントン敗北」という見出しで報道された。しかしクリントンの勝利が「サンダース敗北」と報じられたことはない。バーニー・サンダースはメディアから押し出されている。世界戦争を望まない自立した男という概念は、フォックスニュースの理解を超えているようだ。世界平和と地球環境の改善を訴える人気者は、怒り狂った見出しを提供しない。ドナルド・サンプが有力候補となる前から、CNNはオンラインニュースを全てサンプに捧げていた。サンプが全く何もしないことの方が、サンダースが州から州へ勝利を収めているという事実よりも、報道に値するようだ。
大統領選の投票会場には、「どちらの候補者も信用できない」という箱を用意するべきだ。最も多くの票を集めるだろう。
クリントンとサンプは忠実な党員からは人気があるかもしれない。しかしそんな党員は少数であり、アメリカを象徴するものではない。従って我々は、11月に悲しい日を迎えることになる。もし相応のメディア報道が与えられていたら、バーニー・サンダースだけが救うことのできた一日である。しかし、ハッキリと言うが、大統領選の結果が我々の意思を反映することなどない。そんなことが一度でもあっただろうか?

2015年12月26日土曜日

Morrissey TTY Statement / Morrissey y Malvinas (2015.12.15)



True To Youに掲載されたモリッシーのステートメントです。十八番のサッチャー批判です。

掲載日:20151215 
URLhttp://true-to-you.net/morrissey_news_151215_03 

以下、筆者による翻訳。

 モリッシー・イ・マルビナス


この世には間違った人間が数多く存在する。そして政治の希望は、その中の一人によって滅ぼされた。過重なエゴを持つ凶悪犯、別名マーガレット・サッチャーによって。
残虐であることを恥もせず、凶悪犯サッチャーはアルゼンチンの少年たちを殺害した。そして全世界に向けて親指をつき立てた。責任感なき残虐行為に妥当性などない。彼女にとっては、知性なんてどうでもいいようだ。
安全な場所に身を隠した凶悪犯サッチャーは、英国のほぼ全都市を炎に包んだ。しかしそれだけでは飽き足らなかった。彼女の命により、パイロットたちは戦闘服に身を包んだ。そして「目に物見せてやる」と意気込み、英国軍に何ら脅威を与えていなかったヘネラル・べルグラノを吹き飛ばした。何人もの若者が早過ぎる死を迎えた。
英国民は頭を抱えた。自分たちはどんな過ちを犯してしまったのか。なぜマーガレット・サッチャーなどというものを、世に放ってしまったのか。サッチャーを未だに支持するのは、戦争で足を失った兵士だけだ。彼らは、自らが歩んだ人生の真実から目を背けている。結局のところ彼らの手足は、彼女のエゴに火をくべる燃料でしかなかった。
マルビナス諸島はアルゼンチンのものだ。ナイツブリッジの3マイル西にあるわけではない。疑いようも無く、この国の暖かい風に吹かれている。
英国とアルゼンチン、どちらの民が死んでも、破壊者サッチャーには関係ない。彼女の功績を確かにしたのは、結局のところ、恐怖だけだった。英国の土壌にサッチャーの銅像が立つことはない。そんなものは、毒に侵されたテロ行為の象徴にしかならない。像が立った瞬間、英国民は全力でなぎ倒すだろう。
世界平和など、誰も知ったことではないのか?

2015年12月19日土曜日

Morrissey TTY Statement / Plea to Peru (2015.12.15)



True To Youに掲載されたモリッシーの最新ステートメントです。ペルーにおける闘牛を非難しています。

掲載日:20151215

以下、筆者による翻訳。

ペルーへの訴え


いくつもの分野で良い方向に世界が進歩する中、ペルーでは牛に対する拷問が続いている。「闘い」の要素など無いのに、「闘牛」と呼ばれている。何ら防御策を持たない牛を前に、「闘牛士」の大群は無様に大騒ぎする。彼らは武器を持ち、場外からの支援を受け、気取った態度で優越感に浸っている。
牛に対する情け容赦などない。悪魔のようなこの「闘牛」は、ペルーの伝統行事である。かつての黒人奴隷と同じだ。金を生み出すことだけを目的にした、愚かな皇族の古い慣習だ。これまでにどれほどの血が流され、死がもたらされているのだろうか。
痛ましい見世物の後、哀れな動物は首から腹部まで切り裂かれ、中身をもぎ取られる。古代から続く行事がペルーの品格を傷つけ、その社会が本来持っているはずの知性や文明が墜落していく。
心を持つ者として、この残虐行為の廃止を求める。動物のための社会的正義をペドロ・カテリアーノに求める。
世界は前進している。ペルーも前進しなくてはいけない。生命の結末が残虐である必要はない。スペイン語が話せないからといって、牛には何も権利がないのか?
戦いたいなら、闘牛士がお互いに戦えばいい、死ぬまで。

以下の写真(上記URLご参考)はペルーの牛拷問者アンドレス・ロカ・レイの無様な姿を映している。あぁ、アンドレス、自分自身を見てみるといい。これこそが、君の人生が探し求めていたことなのか?これこそが、君の心と魂が値するものなのか?

モリッシー
20151213
ブエノスアイレス

2015年9月28日月曜日

Morrissey TTY Statement / Morrissey's novel List of the Lost is published this Thursday by Penguin Books (UK) (2015.09.23)



モリッシー初の小説「List of the Lost」が発売されました。True To Youに掲載された、モリッシー本人によるあらすじを翻訳しました。なかなか怖いです。



掲載日:2015923




以下、筆者による訳。

テーマは悪魔研究、黒魔術(=左道)だ。
舞台は1970年代のアメリカ。とあるスポーツリレーチームのメンバーは偶然にも、哀れな男を殺してしまう。彼は、秘教で言うところの、亡霊だった。物質的な形、肉体を持たない存在だ。
その男は、チームメンバーに訪れる突然の死を予言するものとして現れる。彼は悪魔の生命力に突き動かされ、人間の姿を身にまとっている。しかし実際は魂の抜け殻に過ぎず、生命からは一相隔離されている。
哀れな男は、4人のメンバーを流刑にするための儀式を始める。よって冒頭に描かれている彼自身の死は、単なる幻影に過ぎない。