True To Youに掲載されたモリッシーのステートメントです。十八番のサッチャー批判です。
掲載日:2015年12月15日
URL:http://true-to-you.net/morrissey_news_151215_03
掲載日:2015年12月15日
URL:http://true-to-you.net/morrissey_news_151215_03
以下、筆者による翻訳。
モリッシー・イ・マルビナス
この世には間違った人間が数多く存在する。そして政治の希望は、その中の一人によって滅ぼされた。過重なエゴを持つ凶悪犯、別名マーガレット・サッチャーによって。
残虐であることを恥もせず、凶悪犯サッチャーはアルゼンチンの少年たちを殺害した。そして全世界に向けて親指をつき立てた。責任感なき残虐行為に妥当性などない。彼女にとっては、知性なんてどうでもいいようだ。
安全な場所に身を隠した凶悪犯サッチャーは、英国のほぼ全都市を炎に包んだ。しかしそれだけでは飽き足らなかった。彼女の命により、パイロットたちは戦闘服に身を包んだ。そして「目に物見せてやる」と意気込み、英国軍に何ら脅威を与えていなかったヘネラル・べルグラノを吹き飛ばした。何人もの若者が早過ぎる死を迎えた。
英国民は頭を抱えた。自分たちはどんな過ちを犯してしまったのか。なぜマーガレット・サッチャーなどというものを、世に放ってしまったのか。サッチャーを未だに支持するのは、戦争で足を失った兵士だけだ。彼らは、自らが歩んだ人生の真実から目を背けている。結局のところ彼らの手足は、彼女のエゴに火をくべる燃料でしかなかった。
マルビナス諸島はアルゼンチンのものだ。ナイツブリッジの3マイル西にあるわけではない。疑いようも無く、この国の暖かい風に吹かれている。
英国とアルゼンチン、どちらの民が死んでも、破壊者サッチャーには関係ない。彼女の功績を確かにしたのは、結局のところ、恐怖だけだった。英国の土壌にサッチャーの銅像が立つことはない。そんなものは、毒に侵されたテロ行為の象徴にしかならない。像が立った瞬間、英国民は全力でなぎ倒すだろう。
世界平和など、誰も知ったことではないのか?